朝起きたときに足をつくと足裏に痛みが出ることがありますか?
このような症状やランニング時に足裏に痛みのでる場合は足底腱膜炎の可能性があります。
足底腱膜炎とは?
足の裏には踵の骨から足指にかけて腱膜が張っており、足の土踏まず(アーチ)を支える重要な役割をもっていて、歩行や走る時に地面からの衝撃を和らげる役目があります。
この足底腱膜に負担がかかり、使いすぎ(オーバーユース)による小さなキズが積み重なり炎症が引かなくなった状態のことを言います。
足をついたときの痛みは〈①かかとの近く〉が最も多く発生して、続いて〈②土踏まず〉、〈③足指の近く〉が好発部位です。特に起床時や運動開始時に痛みがでる傾向にあります。
原因は?
足底腱膜炎は主に二つの要因から発症します。
・偏平足やハイアーチなど足裏の筋肉が弱くなり、足のアーチが崩れている
・足底~ふくらはぎの筋肉が凝り固まっている
足底のアーチは足裏の筋肉で支えているため、ここが加齢や運動不足で衰えると横アーチ縦アーチがつぶれる「偏平足」や縦アーチが過剰になる「ハイアーチ」になり足底部に負担がかかります。
ふくらはぎの筋肉は固まるとつま先を伸ばした状態になります。これもアーチの乱れの要因となり、さらにふくらはぎの筋肉は足底腱膜と筋膜を通じてつながっていて緊張が連鎖します。
予防・治療法
まず一番大事なのはふくらはぎのストレッチ。ここが固いと何をしても痛みが戻ります。
ストレッチ動画(ほかの痛みの動画ですがふくらぎのストレッチです)
おじぎで腰が痛む人におすすめのストレッチ
ふくらはぎが硬くなると骨盤を後ろに倒し腰が伸びすぎて筋肉にオーバーストレッチがかかり痛みがでる
かかとでタオルを踏んでおじぎすると痛みが楽になる人はかなり有効
ふくらはぎの硬さは色々な痛みに影響するのでストレッチは重要です pic.twitter.com/1KudwcBVyb
— ひろぴん@からだの痛みをとる治療のプロフェッショナル (@yadorigi7) May 13, 2019
次に崩れているアーチを戻すために足裏の筋肉の強化
フェイスタオルなどを足の指で少しずつ手繰り寄せる「タオルギャザー」やテニスボールなどを足の指でつかむように力をいれて筋力を鍛えます。はじめは疲れすぎたり足裏がつったりしないように回数を抑え、徐々に回数を増やして足裏に少し疲労感がでるまでやります。
トレーニングの後は足の指を手でそらせて足裏のストレッチとふくらはぎのストレッチゆっくり行いましょう。
歩行時にも強い痛みがある場合はヒールカップや足底版などのクッション材を病院などで処方してもらうのもよいでしょう。
しっかりケアして足裏の痛みを治そう!
受診の目安は1週間以上痛みが続く場合、痛みが徐々に強くなってる時などです。
足底の痛みはほおっておくと痛みが治まりにくくなるケガなのでおかしいなと感じたらお近くの医療機関にご相談してください。
当院ではプロアスリート使用するマイクロカレント治療エレサスでより早期の回復治療を行います。痛みが強い・長く続いている・休むことができないなどランナーやアスリートはご相談ください。早期の復帰をサポートします。