部活やスポーツクラブの指導でいまだにときどき聞くことがあるのですが、小学生の子供に筋トレや持久力トレーニングをさせている指導者がいるようです。この時期に筋トレや持久力のトレーニングは運動能力や成長を阻害する可能性が高いので気を付けましょう。
運動神経がよいというのは「脳がどれだけ思い通りに身体を動かせるか」ということです。大事なのはさまざまな動きを積極的に行い神経経路の発達をうながすこと。
神経の成長は0歳から急激に発達し、4歳までに80%、12歳までにはほぼ100%発育します。この時期はゴールデン・エイジと呼ばれ、新しい運動を「見ただけ」で「即座」に習得できる貴重なときです。
神経系は一度その経路ができあがるとなかなか消えません。たとえば自転車やお手玉など小さい頃に覚えた動作は何年もやってなくてもやり始めればすぐにスムーズにできますよね。
この時期にスポーツだけでなくさまざまな遊びをさせることで身体の動かし方を学び、運動の基礎をつくり高度なスキルを身に着けることが出来きます。
この時期に筋トレや持久力トレーニングしていてはもったいないです。さらに成長にあっていないトレーニングになるので身体に負担がかかりケガや痛みの原因になります。
13歳ごろからはホルモンの分泌が活発になり骨格や筋繊維が急激に発達するため、いままで習得した技術をより速く強くすることができます。このころより徐々に筋トレや持久力のトレーニングを始めるのがよいです。
よく思い出してください。小さい子供は体力がきれるまで全力で遊びます。
驚異的な体力ですよね。持久力はもともとあるのです。
※重要
今回はわかりやすく年齢で区切りを付けましたが、子供の成長速度は一人ひとり違います。大事なのはその子の成長を見極めてトレーニングをさせる個別の対応が必要であることを覚えておいてください。