腰痛は痛み方によって複数の型があります。
前に体を倒すと傷む「前屈型」
後ろに体を倒すと傷む「後屈型」
身体を捻って痛む「回旋型」
それぞれを複合した「混合型」
今回はその中でも腰をかがんだり、靴下を履いたり、顔を洗うときにでる「前屈型」の対処方法です。
前屈型腰痛は何が原因?
前屈型腰痛が出やすいひとはデスクワークや車の運転など長時間座る姿勢をとる職業に多く、それ以外にも椅子やソファーに浅く腰掛け背中を曲げて座る癖のある人にもでやすいです。
座る姿勢が多いとふくらはぎ~ふとももの裏それから背部が緊張し短縮傾向にあります。ふくらはぎ~太もも裏はお尻や腰につながっており短縮すると
骨盤が後傾(うしろに倒れる)します。
骨盤が後ろに倒れると腰の筋肉とお尻の筋肉が引き延ばされた状態になりますが、もともと姿勢で引き延ばされているこれらの筋肉は「オーバーストレッチ」がかかり筋肉にキズができて腰が痛みがでます。
前屈型の腰痛の主な原因は脊柱起立筋もしくはおしりの筋肉の小さなキズがあります。
固くなり動きが悪くなったふともも裏と背中に挟まれた腰からおしりの筋肉は、固い筋肉より多く動く必要があります。同じ場所を何度も動かすとキズを作ります。ちょうど針金を同じ場所で曲げていると「ポキッ」と折れてしまうように。
そのため背中の筋肉やおしりの筋肉のオーバーストレッチを防ぐにはふくらはぎ~ふともも裏のストレッチが有効です。
ふくらはぎ~ふともも裏のストレッチ
【ふくらはぎのストレッチ】
ポイントは
■壁に手をついて胸をはり、目線はまっすぐ前をみる
■腰を落とし、膝を伸ばし切る
■反動をつけず、ゆるめずに1分間のばす
【ふともも裏のストレッチ】
ポイントは
■伸ばしたい足を前に出し、膝を伸ばす
■お尻を後ろに引くように股関節を曲げる
■身体がななめにならないようにする
ふくらはぎが固くなると様々な障害が出やすくなります。ストレッチの中でも簡単で効果も高いのでぜひ続けてみてくださいね。