11月になり気温がグッと下がりました。
急激に寒くなると増えてくるのが急性腰痛「ぎっくり腰」で、当院でも一日一人のペースでぎっくり腰の患者さんが増えている状態です。
ぎっくり腰になるととにかく動くのがつらい。とてもつらいです。
なので治療が必要になる前にぎっくり腰の予防をしっかりしましょう。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は腰~お尻かけての筋肉、背骨周囲の靭帯が硬直(つっている状態)です。ときどき腰の骨を心配される方がいますが、ぎっくり腰の場合は腰骨にはまったく原因はありません。
筋肉や靭帯の硬直は疲労によって起こります。スポーツ選手が試合終盤によく足がつったりしますよね?
スポーツをしなくても日々の生活で筋肉は常に使われていて、特に姿勢を維持する腰回りの筋肉は常に緊張状態にあります。
そんななか急激に気温がさがると筋肉も固くなりギックリ腰の要因となります。
簡単で効果的な予防方法
では、ぎっくり腰を防ぐもっとも効果的な方法とは?
ズバリ「同じ姿勢を20分以上とらない」です。
同じ姿勢でいることは身体にとって運動よりもずっと負担がかかります。腕を20分間上げ続けるのはつらいですよね?それと同じことが腰でも行われています。
姿勢を維持する筋肉は耐久力があるので耐えられてしまいますが、負担は変わらずにかかっています。長時間、同じ姿勢を続けることで腰回りの筋肉が疲労、緊張し細かいキズができるとともに固まってしまい、固くなった筋肉を動かそうとするために強い痛みが出ます。
そうならないようにPCやテレビの前で座っているのであれば立ち、同じ姿勢で立つのであれば腰をかがめ、しゃがんでみましょう。
そうすると筋肉の疲労がたまりにくくなりぎっくり腰の発生を防いでくれます。
これは通常の腰痛でもまったく同じことですので、このことができれば世の中の腰痛の半分はなくなると思っています。
姿勢を変えるとともに軽い体操、腰を回したり、曲げ伸ばししてもらうのとても効果的ですので、ぎっくり腰にならないように同じ姿勢が続いているなと感じたら姿勢をかえるようにしましょう。