秋は身体を動かすイベントも多く運動する機会も多いと思います。
運動会、部活の大会、マラソン、スポーツイベントなど。
こんなときに一番多いケガは足首の捻挫です。
みなさんこの捻挫を軽くとらえるていますがそれは大間違いです。
足の捻挫をしたとき痛くても「歩けるから大丈夫」、「時間が経てば治るから」とそのままにしている人がとても多いです。
が、ちゃんと治療をしないことで後遺症がのこり、よく言う「くせになる」という痛めやすい状態になるケガでもあります。
そもそも足首の捻挫とは?
足首の捻挫は筋肉断裂、靭帯損傷、症状が強いと骨折をともないます。
足首を内側に捻るのか外側に捻るのかで痛める部分は変わります。
痛めやすい部位や予防はまたの機会にまとめますが、足首の捻挫は「かばえば動けてしまう」ということと決して軽いケガではないといことです。
経験があるかもしれませんが、足首の捻挫はひどく痛めたとしても膝や股関節でかばえば歩けてしまいます。そのため損傷がひどいのに動けてしまうため、傷口がなかなかふさがらずケガが長引き治りにくくなります。これは皮膚にできた傷をくっつこうとしているたびにかさぶたをはがすようなものなので、当然治りにくくなるのはお分かりいただけるかと思います。
さらにキズが治らず、常に刺激を受けていると傷ついた部分が過敏になり、少しの刺激でキズがあると脳が「勘違い」をはじめて腫れと傷みが引かなくなり、最悪ただの捻挫がなおるまで1~2年ほどかかることもあります。
そして重要なのは足首の捻挫はみなさんが考えるほど軽いケガではないということ。
たとえばスポーツをしていて膝や肘の靭帯や筋肉を損傷したと聞いたときどう思いますか?
きっと「大ごとだな」「復帰までに時間かかるな」と思うのではないでしょうか?
実は足首の捻挫も全く一緒です。
足首の捻挫は肘や膝のケガと同じく靭帯や筋肉が部分断裂をしている状態です。
靭帯の部分断裂は本来であれば修復に約3~4週間をようし復帰までに通常1か月かかります。
このような状態であるのにも関わらず、かばってでも動けてしまうためキズがなかなか治らず
・痛む期間が長引き
・腫れがいつまでたって引かず
・ちょっとしたことですぐに痛みが戻る
このような状態になります。
関節がゆるくなってくせになる?
足首の捻挫をするとよく関節が緩くなるという表現をされますがこれはどういった状態なのでしょうか?
①靭帯が一部切れているまたは伸びた状態になっている
②筋肉の動きを制御する腱の受容器がうまく働かなくなる
①は何となく想像がつくかと思いますが、腱が物理的に切れているor伸ばされているので関節そのものの固定力が低下している状態です。
そして大事なのは②の動きを制御する受容体の機能低下です。
腱には筋肉の動きを制御する受容体があり、腱が傷ついてしまうことにより受容体の機能も低下します。さらに関節を固定することでもこの機能が衰えるため固定期間が長ければ長いほど機能低下を起こします。
これは治療が遅れたり過剰な固定期間のせいで関節を動かす機能が衰えるために、頭で考えている動きと実際の身体の動きが合わなくなり捻挫をしやすくなるのです。
そのため適切な固定期間を見極めて治療と並行してリハビリをすることが早期回復において重要です。
ちなみにほっといて時間が経ち痛みがなくなるのも実は治っているわけではありません。
人の身体はとても優秀で痛みを感じている部分を使わないようにして動けるようにしてしまいます。
この状態は治っているのではなく「痛みを感じないだけ」ですので身体の中でキズがいつまでも治らず最終的にはいつまでも痛みの取れない状態になります。さらにかばって身体を動かすために膝や股関節、腰に痛みがでてしまうこともあります。
正しい対応は?
捻挫は自己判断せず整形外科や整骨院といったケガを専門に扱う医療機関に診断を受けることが重要です。
足首の捻挫はケガをした初期の安静と固定、痛みが引きだしてからのリハビリのタイミングがありそれを誤ると今回お伝えしたようないつまでも痛む状態になりますので、ねん挫をしてしまったら「捻挫ぐらいで」と思わず、すぐに医療機関に連絡してください。
当院で行っているエレサス(マイクロカレント)治療はこのような捻挫の治療にも最適です。
・痛めたばかりの捻挫を早急に回復させ、スポーツや日常生活にすぐに戻る
・くせになってしまった足首の痛みをとる
捻挫でお悩みの方はぜひご相談ください。
1秒でも早い復帰できるための施術をおこなっています。
こちらの画像は痛めてから病院にいったきり治療をせずにいたところ、2か月以上腫れと動きの制限が残ってしまった足首。
上が初診時、下が2回目。全体に腫れが引き、皮膚の血行が改善されて赤黒さが減って動きも改善しました。